8月12日金曜の夜、私は風になって、パリの街を駆け抜けた。それは、至福のひとときだった・・・・・
お盆休みを利用して、パリにまた行ってきました。今回の目的は、毎週金曜夜に行われるフライデーナイトに参加する事と、スケート店の訪問です。8月11日に日本を出発し、11日(木)夕方到着。この日はオルセー美術館を見学しただけで終了。翌日はもう金曜日、スタートとゴールは毎回モンパルナスタワーということなので、下見は12日午前中となりました。オペラ座近くのホテルからは、片道4km位あります。普段はあまりシティーランしてませんので、恐る恐るホテルの前でTwister+に履き替えて周囲を2周した後で、地図とコンパスを頼りに南に向かって出発。歩道は広く、舗装のアスファルトも滑らか(砂利などあまり混じってなく砂粒もあっても直径1mm位、舗装の厚さは、2cm未満)で、またこちらも夏休みという事で市内の道路も空いていました。ただ歴史あるパリですから、一部の交差点は、直径7cm角の石畳が敷き詰めてあります。石の表面もデコボコしていて非常に滑りにくい! ふと気がつくとあちこちでスケーターがスイスイと自転車のような気軽さで滑っています。大半は、歩道を滑っていますが、慣れたスケーターは車道の端を自転車の様な速さで駆け抜けていきます。異国の地で交通事故などおこせませんから慎重にも慎重に滑りました。セーヌ川を渡ると、1、5km位はほぼ直線でモンパルマスタワーに向かって緩やかな上り坂です。(当日夜に苦しめられるとは思いませんでした。)一応タワーが確認できたのでホテル目指して帰り道の練習をして帰りました。結局8km以上は滑ったことになります。ホテルに帰って軽く仮眠を取って夜に備えました。フライデーナイトスケートに関して心配だったのは次の3点。
1.夜10時から翌1時までの3時間滑りきれるか?
2.もしリタイアしたとき(膝など痛くなったら困る)迷子にならないか? 周りは明るいか?
3.そのときホテルまで何で帰るか?メトロ(地下鉄)も12時過ぎると動いていない。タクシーは割りと走っているそうなのでダメならタクシーを使用することにしました。とは言っても心配なので、家族に連絡するための携帯をレンタルしました。あとは、応急処置の絆創膏と携帯型の強力LCDライトと水1,6リッター、パリの地図とコンパスを用意しました。
PM9時過ぎに出るつもりが、地下鉄乗り換えで手間取りモンパルナスタワーに着いたのが10時2分過ぎ、地下鉄を降りると何人かのスケーターはホームで靴を履いています!大急ぎで地上に出るとすぐにスケーター達が出発し始めました。ゆっくり記念写真どころではありません。あわてて靴を履いて列に加わります。妻とはそこでお別れ。
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先頭はパトカー白バイ数台が先導し、黄色いシャツを着たスタッフたちは、交差点に車が入って来ないように先回りして次々と止めていきます。列の途中にはスケート靴を履いたローラーコップが何人もいます。最後尾には救急車も追尾して移動します。15分位滑って5分位立ち止まって休憩というのを何度も繰り返して深夜0時過ぎにパリの東端にある公園に到着し20分ほど腰を下ろして休憩。ここは、芝生の一角にストリートとバートが出来る設備があって元気な連中は飛んだりはねたりしていました。前半は途中3回ほど緩やかな登りがあって結構筋力が落ち始めているのを感じ始めました。
後半は、2回位休みながら再びモンパルナスタワーを目指します。始めに書いたように最後がモンパルナスタワーを目指した上り坂だったのです。平地では、どんどん前に進んでいても登り坂になると足が重くてずるずると後退してどんどん抜かれていきます。とうとう最後尾になってしまいました。あんまり遅れても悪いので、いったん歩道に移動してのろのろと後を追いました。もうみんな行ってしまったかと思いましたが500m位でゴール地点だったので何とか追いつきました。何とか完走できてよかったです。総走行距離は30km位でしょうか。感じた点を列挙します。
1.スケーターのレベルは中の上以上。プロテクター着用率は20%位か?ヘルメットから完全装備の人はチラホラ程度。レベルが高い人が多いからだと思います。5輪スケート靴はごく一部。年齢は20から30代中心、下はパパに連れられた小学生、上は、60代の白髪の紳士まで。女性は3割以上はいました。転ぶ人は2人見かけたのみ。多重衝突もなし。
2.滑る速度が速い!平地では20kmはあり、ゆるい下り坂だと30kmは出ています。5輪靴履いた見るからにロードレーサー集団など、暴走族(失礼!)かと思うほどの40km位の速度でゴーゴーとすさまじい地響きを立てて駆け抜けていきました。
3.側道のカフェなどのお客や近所の市民も応援してくれ、市民も楽しんでいるのが分かります。ドライバーは通行規制に会うと20分位は待たされます。毎週の行事であきらめている?コースは外灯で結構明るい。
4.ところどころ石畳の交差点がある。ガタガタかなり衝撃が来るのでWHEELの直径は大き目が良い。遅くなるとかえって引っかかるので危険、むしろある程度のスピードで踵加重で走り抜けるほうがまし。下肢の体力消耗します〜。アスファルトの路面は滑りやすい。
5.スタッフが元気過ぎ!!カスタネットでカチカチ(昔流行したフレンチカンカンの如く)やったり、何やら大声であちこちわめいてる。後ろの救急車は時折ピーポーピーポーとうるさい。行く前は、暖かく安心して後方で守ってくれると思いきや、非力な私の感じとしては、後ろから追い立てられる感じでした。とは言っても警察、スタッフ両方ともスケートを彼らも楽しんでいるのがよく伝わってきますし、実に手際が良い。転んだ人がいるとすぐにそばに着いて面倒みていました。
6.気温は朝が12度、昼が23から25度で乾燥していてすごし易い。半袖シャツ1枚にデイパックを背負うとちょうど良い。下着のシャツも着ると暑め。洗濯は、ホテルで夜間に干しておくと翌日夕方には乾燥している。
7.地下鉄切符売り場では、窓口の駅員から買うか、券売機では、コインとクレジットカードのみ。お札が使える自販機なんてありません!クレジットで1回は変えたものの、2回目以降は場所を変えても使えない。韓国レポートでも書いたけど、使えないかもしれないストレスは相当なものです。食事ではちゃんと使えました。何とかしてくださいな、各信販会社さま。1ユーロと2ユーロコインを多めに用意すること。ベッドメイキングのチップにも必要。
8.毎週、警察にしごかれて、育てられるパリのスケーター。これが彼らの本質だと思いました。怪我をしても自己責任で、かといってプロテクターしてないあんたのせいだと追求されたりもせず、きちんと怪我の処置はしてくれます。日本の場合は、半熟スケーター社会なのでしかたないのですが、大会で怪我人が出ようものなら、主催者の責任、本人の責任、運営スタッフの責任まで追及され、来年は事故がありませんようにと天に祈るばかり。社会にスケーターのレベルを上げる仕組みがないのです。
ここまで読んできて、こりゃフライデーナイトは無理かな?なんて思ってる方、そんなことありません。長良川大会でロードに出られる方なら問題なし。でも、ちょっと自信ないなという方には、毎日曜のシティーランもあるのです。Sunday city runに続く。
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